2018.10.21 09:43中国式インフラ建設の危うさと杜撰さ<ようやく完成か!?「世界最長の海上橋」>香港とマカオ・珠海を結ぶ全長55キロ、世界最長の海上橋として建設されていた「港珠澳大橋(香港珠海マカオ大橋)」の開通が、10月24日午前9時(現地時間)からと正式に発表された。(新華網2018-10-20 )
2018.09.27 16:04背景にある軍事威嚇 中国の太平洋進出戦略②<南シナ海から南太平洋へ軍事力を展開>前回、冒頭でも触れたナウルの国際会議で見せた中国代表団の態度のように、中国が太平洋島嶼国に対して傲慢に振る舞えるのは、中国がこれらの地域に対して傲然と示すに至った軍事力が背景にあるのは間違いない。中国はここ数年で、海兵隊の兵力を1万から3万人...
2018.09.27 16:01なぜそれほど傲慢なのか?中国の太平洋進出戦略①<島嶼国で起こした中国の外交騒動>太平洋に浮かぶ小さな島国が、巨大覇権国・中国に真っ向から喧嘩を売ることになった。ナウル共和国は人口1万人弱、バチカンなどに次いで世界で4番目に少ない。国土面積21㎢は3番目の小ささだ。中国にとっては、それこそ吹けば飛ぶような、取るに足らない存在か...
2018.05.23 15:50東南アジアで増殖する中国植民都市<中国資本で開発される中国人移民都市>マレーシアでは、92歳のマハティール氏が野党連合を率いて総選挙に勝利し、15年ぶりに首相に返り咲いた。マハティール氏が選挙戦のなかで前政権の腐敗の象徴として攻撃したのが、中国資本による巨大開発事業だった。「フォレストシティ」(中国名「森林都市...
2018.05.13 07:56「一帯一路」パキスタン・グワダル港 C4ADS報告より<安全保障のジレンマと回収不能コスト>グワダル港は周辺の国からは中国が海外に置く初めての海軍基地だと見なされている。パキスタンにとっては膨らむ負債は長期的な経済の活力をむしばむ恐れがあり、中国にとってはインフラ投資で回収不能コスト(埋没費用sunk costs)が発生する懸念があ...
2018.05.13 07:38「一帯一路」スリランカ港湾開発 C4ADS報告より<スリランカ・ハンバントタ港 借金の罠と民主主義の危機>中国にとって、スリランカは「戦略支援国家」(strategic support states)だと言われる。当面は利益を生み出すとは思えないスリランカのインフラ建設に投資するのも地政学的、戦略的な価値を持つからだ。あまり意味...
2018.05.13 07:31「一帯一路」カンボジア沿岸巨大開発 C4ADS報告より<違法な土地取得と中国海軍の拠点づくり>カンボジア南部、タイ湾に面した沿岸地区で中国企業による巨大開発事業が進められている。総面積は36000ヘクタール、海岸線の長さにすると90キロに渉る沿岸部の土地(この距離はカンボジアの海岸線の20%をあたる)を中国企業が独占し、コンセッショ...
2018.05.13 07:16「一帯一路」の甘い罠と軍事利用中国首相の公賓としての来日は温家宝以来、なんと11年ぶりだという。日中韓首脳会議(5月8日)に合わせてようやく実現した李克強の来日では、安倍総理が北海道視察のすべてに同行するなど厚遇ぶりが際立った。ところで今回の日中首脳会談の成果として注目されたのは、東シナ海での不測の事態に対処...
2018.05.11 17:49脱中華の東南アジア史⑩モンゴル編<クビライの南海大遠征vs鄭和の大航海>東南アジアにとって、13世紀、モンゴル軍による南侵とクビライ艦隊の南海大遠征は、歴史を揺るがす文明の衝撃だった。そして、その次にやってきた衝撃は、15世紀、永楽帝が明への朝貢を強要した「砲艦外交」、つまり武力にものを言わせて服従を迫った「鄭...
2018.05.11 17:41中国の植民地と化したラオス③ 外交<ラオスで中国人襲撃事件が多発 高まる反中感情>中国がラオスに対して行なっている投資は、「経済協力」と呼べるようなレベルではなく、一方的で高圧的な略奪にも等しいとさえ言えるものだ。そうした実態は、すでにラオス政府や国民も気が付いている。例えば、ラオス北部の中国資本が入ったバナナ農...
2018.05.11 17:40中国の植民地と化したラオス② 水力発電<水力発電ダムの建設と電力輸出>「ASEANのバッテリー」――ラオスの人たちは時には誇らしげに、時には自嘲的に自分たちの国のことをそう呼ぶ。国土の80%が山岳地帯のラオスには、メコン川流域一帯に多くの水力発電所を抱え、国内の電力消費量の4倍も発電している。そのうちの9割を隣国のタ...
2018.05.11 17:39中国の植民地と化したラオス① 鉄道かつてフランスの植民地だったラオスは、いま、ほとんど中国の植民地と化している。東南アジアの最貧国に蠢く巨大なチャイナマネー。小国ラオスは「借金の罠」から抜け出せなくなりつつある。日本の本州とほぼ同じ国土面積(23万平方キロ)に650万人が暮らすラオス。国土の80%が山岳地帯という...